逆さ設置型3D風向センサの発売開始

これまでご好評を頂いていました3D風向センサ”HWD-20V-ONE-T”の逆さ設置モデル”HWD-20V-ONE-TR”を販売開始します。
これまで、上方向に検出部を持つ”HWD-20V-ONE-T”に対し、下方方向からの上昇気流の計測性が優れます。
開発の背景
これまで販売をしてきた”HWD-20V-ONE-T”は、小型で軽量にも関わらず、3軸の風向検出が出来る事が特徴でした。一方で、センサ検出部から見て下方(地面)方向からの気流に対しては、演算回路が乗った本体部や取付部の物理的影響により、検出性が低下する欠点がありました。
半導体産業等での需要
半導体や電子部品などダストの付着が不良品に繋がる生産物では、気流管理が重要視されつつあります。フィルター等でクリーン度を確保し、ダウンエア中心の空調により、降下流で構成されているはずの半導体プロセスであっても、輸送機械や装置のシリンダ等可動部、壁面に当たった気流などにより、上昇流が発生し、これによりダストが舞い上がるためです。
この気流管理の必要性は、製造プロセスの細密化やウェハサイズのサイズアップによって、より高くなってきています。
この検出には、下方方向からの検出性が重要になって参ります。
結露管理
冬季など、施設の床面が地中熱などで冷やされる、いわゆる”底冷え”が発生すると、地面に近い場所では結露が発生しやすくなります。
この冷やされた空気が上昇しないかの監視には、下方からの検出性が重要になって参ります。
逆さ検出型3D風向センサ:HWD-20V-ONE-TR
これらの下方向からの検出能力を備えたセンサとして、HWD-20V-ONE-TRを開発し、販売を開始します。
HWD-20V-ONE-TRはHWD-20V-ONE-Tに対し、以下の改善を行っています。
- 軸をセンサ設置方向に合わせ変更
- 下方設置特性に合わせて、風速検出特性を調整
- 俯角検出特性を下方設置に最適化
- 水平流検出時の俯角検出精度を向上
※HWD-20V-ONE-TとHWD-20V-ONE-TRとは、内部動作プログラムが異なります。また、キャリブレーション方法も異なりますので、HWD-20V-ONE-TをHWD-20V-ONE-TRとして、もしくはその逆での利用は出来ません。
販売開始時期および価格
販売開始: 2025年7月1日
販売価格: 営業担当にお問い合わせください